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成長市場はどこなのかを考える (小規模事業者向け)
「上りのエスカレーター」。
これは、日本国内で有名なIT系ベンチャー企業がしばしば使っている言葉です。
特に事業を始める創業期の企業にとっては、成長市場に身を置く、ということがとても重要のように思います。
アベノミクス で景気が上向きになるのか、という話題がここ3ヶ月続いています。
景気が良くなればそれは喜ばしいことなのですが、
かと言って、長いあいだ不景気を耐え忍んできた皆さんも、もちろん私も
[景気が良くなる=自社の調子が良くなる]
とは思っていないですよね。
そもそも、不景気でも高収益の中小企業はたくさんありましたから、逆に景気が良くなっても潰れる会社は潰れるわけです。
私見ですが
今の「景気を良くする」というお話の要点は、「国内における所得の再分配を、市場を通じて行いましょう」ということのように思います。
そのためにも、経済を牽引し市場を拡げていく企業に稼いでいただかないといけないですし、高所得者の方々に高い税率がかかっても日本に居続けていただける環境づくりが必要のように思います。
ですから国策としての成長戦略が重要視されるのですね。
さて、自社が戦う市場を選ぶ際に、
こうした政府の意思が反映された成長市場にアプローチするのはリスクがあるように思います。
意図された好景気は砂上の楼閣といいますか、「作られたもの」なので脆く崩れやすい。
それよりも、より構造的な成長領域を狙う方が堅いと思っています。
具体的には、これも私見ですが
1.日本国内の社会構造に起因する成長領域を導き出す。
2.世界の中での日本の役割の変化による成長領域を導き出す。
という手法が良いと考えています。
例えば、日本国内では更に高齢化社会が進み、団塊世代が続々と現役を引退していきます。
戦争でも起きない限り、この未来は変わりません。
また、フラット化が進む世界の中で今後日本が影響力を失っていくことは規定路線のように思います。
こうしたことから私自身も事業の向かう方向やサービスの在り方について、無いアタマをひねってあれやこれやと考えている次第です。
以上、このコラムをお読みの皆様にも何かしらのご参考となりましたら幸いです。
平成25年2月21日
吹上経理支援
代表 日高 大輔