吹上経理支援

  1. ホーム
  2. 叱る上司

叱る上司



部下の管理には皆さん気を遣われることと思います。統率の仕方にも様々な形があり、その人なりの方法を見つけ出す必要があるようです。
その中で私は特に「叱って伸ばす上司」に注目します。
一昔前は「上司といえば叱るのが仕事」というような風潮があったそうですが、今ではどうでしょうか。
オフィス中に響き渡るような恫喝に出くわすことは少なくなってきている気もします。

  私の新卒時代の上司は社内でも「鬼」と呼ばれた有名な方でした。
一日の業務を終えてその日の受注がないと詰められる訳ですが、詰めても詰めても私はいっこうに応えません。
いつもは控えめな私に上司は「お前、実は臆病者などではないだろう?普通の新卒なら涙の一つでも見せるところだぞ」と言うのですが、そうではないのです。
帰社する前に散々ベソをかいて、これ以上出す涙も残っていなかったのでした。
そんな昔のことを思い出すと、今の自分にはその時に叩き込まれたことが体の芯まで染み付いていると感じます。
そしてそのときの感謝の念が絶えません。
いつかお会いする機会があればもう一度お礼を申し上げたいと思っています。
 
「最近の若い人は叱るとすぐにシュンとしてしまう」なんていうことも聞きますが、案外叱ってくれる人を求めていることもあるかもしれません。
若年層のスキルに対する意識は高いそうです。
相手に「自分のスキルアップにつながる」と思わせる叱り方、というのは一つの形かもしれません。
 

吹上経理支援
代表 日高 大輔

2005年5月12日




過去の吹上経理通信