2009年のネットバンク利用の実態
今年の7月からこれまでの1ヵ月半ほど、名古屋市内の税理士事務所様をご訪問させていただいております。
ネットバンクから会計ソフトへのデータ連動によるコスト削減のご提案が目的です。
その中で感じたことは以下のとおりです。
「小規模事業所での経理事務におけるIT化の遅れ」。
経理分野でのITインフラの活用は、早くから行い普及していると思います。ですが、経理のオペレーションにおける活用はまだまだ不十分と感じます。
税理士事務所様からのヒアリングを元に実態をまとめると
1.ネットバンクを利用している会社そのものが少ない。
2.会計ソフトは手入力
このようなものでした。
中小企業からの直接のヒアリングではないので実態を捉え切れていない可能性も否定できませんが、名古屋地区の傾向はこのような状態です。
一方で、当社が経理代行をご提供している会社さまでは、8割近くがネットバンクをご利用しており、かつその多くがデータ連動を導入しております。
電子マネーや法人クレジットカード、ネットバンクなどを会社で使用する割合は今後も増え続けると予想されます。
一方ではデータ連動。もう一方では手入力。
売上を確保する分野でのIT格差はすでに顕著であると思われますが、これが経理事務などの間接部門にまで及ぶとなると、IT格差はそのまま会社の競争力に深刻な影響を与えると危惧します。
私の懸念が杞憂に終わるのであればそうあって欲しいのですが、皆さんはいかがお考えでしょうか。
平成21年8月18日
吹上経理支援
代表 日高 大輔