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勘定あって銭足らず



 「働いても働いても、儲からないんだよ」 製造業を営む方のお悩みでした。
 
朝から晩まで働いておられ、取引先から「お前の会社はコンビニか?」と言われるほどでした。
この会社にお金が残らなかったのには2つの理由がありました。
 
1つには、粗利益率が低いこと
もう1つは、借入金の返済額が多いこと
 
この会社は創業時から仕事を貰うために、利益度外視で単価を下げて受注しておられました。
次第に仕事が増え、外注先へ仕事を回せるまでに至ったのですが、この際の自社の取り分が少なかったのです。
また、創業時からの借入の返済額が大きくなっており、これが会社の資金繰りへの大きな負担となっていました。

まずは粗利益率をこれまでより高く維持することで、会社に利益が出るようになりました。
 
もうけから税金を引いて、その残りが会社の自由に使えるお金となります。この会社ではそのお金の大半を借入の返済に回すことが必要でした。
しかし、理由が解れば問題はありません。1年、2年この調子であれば、借入の返済がグンと楽になり、その後から会社へお金が残るようになります。
 
この会社は頑張っても結果が出なかったのではなく、
創業時の借りを返している最中だったのです。 


平成17年8月12日
吹上経理支援
代表 日高 大輔




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